新製品【高強度銅管】の販売を始めました
カテゴリ: ブログ
作成日:2021年06月03日(木)
本日は高強度銅管という新製品を紹介させていただきます。
当社銅管の主な用途に熱交換器内部を流通させる管があげられます。
製品の商標名でいうとエコキュートや、ヒートポンプ等が有名です。
この部品には熱伝導率、加工性、ロウ付け性が求められます。
そこで今回弊社の新商品である『高強度銅管』についてお話させていただきます。
なぜ高強度銅管なのか?
近年省資源化の背景から、銅管の肉薄化(薄くすること)及び長寿命化が求められ、これを満たすために過酷な環境に長時間耐えうる強度を有する銅管が求められています。
そのニーズを満たすのが「高強度銅管」であり、
その大きな特徴は一般的な銅管に比べて結晶粒度(粒の細かさ)に優れている事です。
それによって以下のメリットが発生します。
高強度銅管の4つのメリットとは?
【1.高強度銅管は一般の銅管と同じ耐圧性でパイプの肉厚を薄く出来る。】
肉薄化を図ることで省資源化だけでなく軽量化が図れます。
それによって、銅そのものの材料費の削減やその他重さに影響するコストを削減できます。
【2.引張強度が優れているため高圧冷媒設備に使える】
高圧冷媒設備は微燃性のガスを使っている場合、多くがより高い強度が求められます。
特に現在ではCO2冷媒などの高圧に耐えうる肉厚のある銅管が普及してきていますが、そこについても肉薄化が可能になります。
【3.高温でのロウ付けを行っても十分な強度を保つ】
近年では作業性を向上させるために高温でのロウ付けを行うことが増えているが耐熱性に優れる銅管であっても800℃以上の高温では強度が低下するという問題が有りました。
高強度銅管はその問題を解決させるため、省資源化およびロウ付け作業性が向上し、
また熱交換器として長期間の使用に耐え得ることができるためユーザー様の満足度の向上やクレーム削減につながります。
【4.伸び率が高い為、強度が高くても加工がしやすい。】
結晶粒径(粒の大きさ)を一定に制限することで、押出時や曲げ加工時における割れを防止することができます。
SUSのように強度があっても加工がしにくいという点でコストが上がってしまいます。
強度および加工の面を両立する銅管が『高強度銅管』となります。
また、高強度銅管のチーズや継手なども対応可能ですので
お気軽にご連絡をいただけますと幸いです。
トーヨーメタル株式会社 本社 (ブランド名:Cuivre)
TEL 072-241-4422
FAX 072-241-4430
お問い合わせフォーム http://www.toyometal.net/contact.html
(参考資料)
社内資料
及び